創業計画書の作り方とポイント
4-4

Ⅱ.創業計画の内容とポイント

4-3に続き、日本政策金融公庫出典の『創業計画書』フォームに沿って項目ごとに解説します。

9.自由記述欄

自由記述欄については、1~8の記載内容以外のアピールポイントや不安・悩みなどを記載しましょう。事業の見通しなどを作成する上で、根拠となる別途資料がある場合にはその旨をここに記載して提出しましょう。
(別途資料については次項【10.別途資料「月別収支計算書」】を参照)

10.別途資料「月別収支計算書」

具体的な別途資料として「月別収支計算書」が必須と言えます。【8.事業の見通し】との整合性に留意しましょう。また、当該資料の「売上高・売上原価・経費の算出根拠」項目を更に別途資料として添付すると、数値の信憑性が上がります。

ここでは美容業経営で特におさえておきたい「売上総利益(粗利益)」と「営業利益」について説明します。具体的な金額などは、前項までで説明した創業計画書を参考にして解説します。

【売上総利益(粗利益)】

売上総利益(粗利益)とは、おおまかな利益のことで、
「売上総利益(粗利益)=売上高-売上原価(仕入高)」で算出します。
売上原価とは、仕入に使った費用のことです。

具体例) 
 顧客1名の施術(売上5,000円)に、材料費(売上原価)が500円かかった場合
        売上高5,000円-売上原価500円=売上総利益4,500円 となります。

 創業計画書の【8.事業の見通し(創業当初)】の項に沿って説明すると、
       売上高①95万円-売上原価②15万円=売上総利益80万円 となります。

 

【営業利益】

営業利益とは、事業で得る収益のことで、売上高から全ての経費を差し引いた金額を指します。
「営業利益=売上総利益(売上高-売上原価)-経費」で算出します。

具体例) 
 顧客1名の施術(売上5,000円)に、材料費(売上原価)が500円、経費が1,500円かかった場合
    売上高5,000円-売上原価500円-経費1,500円=営業利益3,000円 となります。

 創業計画書の【8.事業の見通し(創業当初)】の項に沿って説明すると、
    売上高①95万円-売上原価②15万円- 経費③42万円=営業利益38万円 となります。

 

11.提出後の面談について

計画書を提出した後に面談がありますので、その際に書面に記載しきれなかった部分もお伝えしましょう。

〈例〉 
・創業(会社設立)の想い

・自己資金の内訳
・前職場で学んだこと

Ⅲ.おわりに

ここまで触れてきた創業計画書の作成のポイントは、創業時の融資審査通過の可能性を高めるためにご紹介した内容です。先述の通り、すべての事業者が審査通過できるものではありません。そして、創業計画書が立派な内容であるから通過する、というものでもありません。創業に至るまでの背景や、これまで積み上げてきた過程を勘案して、融資審査が進んでいきます。場合によっては「現時点では融資申込が早い段階にある」こともあり得ます。

 

「自身は今、どのような状況なのだろうか?」「この創業計画書で審査は通るのかな?」など、少しでも不安や疑問のある方は、まずは当社にご相談ください。

 

日本政策金融公庫の『創業計画書』全体イメージ

大きく4ページに分けて解説してゆきます

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